I want you so bad/Return to Earth_FoZZtone

FoZZtoneのReturn to Earthを聴きたくなった。

購入したのは、もう2年も前。でもしっかりと聴いていなかった。

 

確か店着日には買いに走ったはず。

まぎれもなく一番愛しているバンドの新譜。

そわそわし過ぎてちゃんと聴けなかったんだと思う。良いものを受け入れるためには最善の準備を尽くしてから、と思っているし。

 

そうこうしているうちにFoZZtoneの活動休止が発表された。

 

解散したバンドの最後のCDが聴けない。買ったものの聴いていないものがいくつかある。

昔からドラマの最終回が見れなかったり、本を読むのを途中でやめたりすることはある。楽しい時間が終わるのが嫌だから。

CDを聴けないのはそれとはちょっと違う。亡くなった人のさいごに立ち会うのが恐かったり、別に好きじゃなかったなんて思い込んでみたり、そんな気持ちに似ている。悲しみを受け入れるのが、こわくて逃げているんだと思う。

 

とはいえ、活動休止が発表された時、ちっとも悲しくなかった。

そうだよね、お休みも必要だよ。だけどはやく帰ってきてね。

そんな風に思うことにしていた。今考えると思考停止していたんだと思う。とても器が小さかったんだ。

曲自体はライブなりyoutubeなりで結構聴いていたのだけれどね。

Gloriaなんかは、渡會さんのソロライブでよくやってくれるし。

 

 

聴かなきゃ、と思ったきっかけは、12月23日原宿vacantでのHANDSOMEのライブ。

HANDSOMEは結成当初からずっと観たくてたまらなかったけれど、なにぶん住まいが東京から随分距離があるので行けなかった。だからこの日が初HANDSOME。

この日、渡會さんは青い炎を歌ってくれた。

何となく、その時、Return to Earthを聴かないと、と感じた。今の私に必要なものがあるような予感がした。遠征中のためすぐには帰れないので、歌詞サイトを開いて読んだ。全曲、じっくり読んだ。身体中がぞわぞわした。顔があつくなった。

 

今は聴きながらこれを書いている。

きっとこの人たちは、たくさんの苦しいことや悲しいこと、ひとつひとつときちんと大事に向き合いながら生きているんだろう。すぐに逃げ出す私とは違う。

暗いし悲しいし重くて辛いのに、優しさに満ちている。

救ってくれようとしている。

渡會さんの声が、今まで以上に深みを増していて、とても優しい。

涙が出るとかじゃない、心の奥の方がじわっと解凍されていく感じ。

まさに今の私が聴くべきものだった。2年前の私にはない感情だったと思う。

前を向かなきゃ。

 

東京にいる間に、Song of the Sea という映画を見た。

アイルランドの長編アニメーション。

この映画の世界観と、このアルバムは少し重なるところがあると思う。少なくとも私はそう受け取った。全体的に寒そうなせいかも。

フクロウの魔女が、苦しみ悲しみから逃げたくて感情を吸い取ってしまうのだ。とても迷惑な奴だけど、私と同じだ、と思った。

人間は悲しみがないと生きられない。

だから、上手に向き合って生きなきゃいけない。

 

 

青い炎のラスト、I want you so badという歌詞がある。so badってどう訳すっけ?馬鹿な私はとくに考えずGoogle翻訳にぶち込んだ。

 

“あなたが欲しくて堪らない”

 

体中に電気が走った。